金剛流御詠歌とは
御詠歌とは、いわゆる和歌や韻文に日本古来の音楽の節を付けてお唱えする曲のことをいいます。
高野山金剛流では、和歌(5・7・5・7・7)のものを御詠歌、そうでない五七調や七五調の韻文のものを和讃と呼んでいます。
高野山金剛流御詠歌は、古来よりあった大和節(やまとぶし)や、中和讃節(なかわさんぶし)などの御詠歌を取り入れ、なおかつ基本的な楽理(曲調や音階)を編纂(へんさん)して、そこに更に基本原理といって、真言宗の曼荼羅を教義として定義付けられ、流祖・曽我部俊雄和尚によって大成されました。
金剛流御詠歌の特徴は、陽旋調といって、西洋音楽でいうと長調(明るい曲調)の曲が多いことと、旋律の優雅さ、歌謡法(いわゆる声のテクニックですね)のこまやかさで、現在いくつもあるいろいろな御詠歌の流派の基となる流派といわれています。
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